2019.12.25
【文芸部】第一回 文芸部 本紹介
1.Story seller2
2.オリエント急行殺人事件
【Story Seller2】
沢木耕太郎 伊坂幸太郎 有川浩
近藤史恵 佐藤友哉 本多孝好 米澤穂信
新潮社ストーリーセラー編集部 編
今回紹介するこの『Story Seller2』は短編集になります。
上に書いた作家たちの名前を見て気付いた人もいるでしょう。どの人物も有名な方ばかり。彼らが書いた作品は、表紙に書いてある「面白いお話再び、売ります。」「読み応えは長篇並、読みやすさは短篇並」という言葉に違わず傑作ぞろい。普段あまり本を読まない人も、もちろん本をたくさん読む人であっても贅沢な読書体験を約束する一冊になります。
(おススメ収録作品)
『レミング』近藤史恵
自転車ロードレースを題材に描かれた作品。才能はあるが人と積極的に関わろうとしない石尾と、そんな彼を支えようとする赤城を中心に話が展開していきます。専門用語を分かりやすく織り交ぜながら登場人物たちの心理描写を丁寧に行うことで、初めて読む人にも自転車レースに懸ける彼らの想いが
びしびしと伝わります。ラスト1ページを読み終えた後の余韻は格別です。是非読んでみてください。
【オリエント急行殺人事件】
アガサ・クリスティー著
(あらすじ)
アガサ・クリスティ作の長編推理小説でありエルキュール・ポアロシリーズの八作目。
雪が降り積もり、立ち往生した急行列車の中で起きた不可思議な殺人事件にポアロが挑む。
(紹介)
二〇一五年に放送されたスペシャルテレビドラマ(監督:三谷幸喜)をきっかけにこの作品を知りました。それから分かる通り、非常に人気で万人が気に入る作品テイストとなっています。
読者に推理を促す作風に、多くの読者の予想を裏切るであろう結末に度肝を抜かれながらも、最終的にはすんなりと納得できるでしょう。
読書が習慣ではない方も、この作品ならあっさり読むことができ、文字が織りなす世界に魅了される事間違いなしです。